クレーン・デリック運転士 過去問
令和3年(2021年)10月
問6 (クレーン及びデリックに関する知識 問6)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)10月 問6(クレーン及びデリックに関する知識 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの給油及び点検に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 油浴式給油方式の減速機箱の油が白く濁っている場合は、水分が多く混入しているおそれがある。
  • ワイヤロープは、シーブ通過により繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点を置いて点検する。
  • 軸受へのグリースの給油は、平軸受(滑り軸受)では毎日1回程度、転がり軸受では6か月に1回程度の間隔で行う。
  • ワイヤロープには、ロープ専用のグリースを塗布する。
  • グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。

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この過去問の解説 (3件)

01

選択肢1は正しいです。

油浴式給油方式は、軸受や歯車を潤滑油に浸す方式で、油に水分が多く混入すると白く濁るので注意が必要です。

選択肢2は正しいです。

ワイヤロープの点検は、シーブやドラムによって曲げられる部分や、ロープの端末に固定された部分を重点的に行います。

選択肢3は正しいです。

グリースの給油は軸受の種類ごとに頻度が異なり、平軸受(滑り軸受)は毎日1回程度転がり軸受6か月に1回程度の間隔で行います。

選択肢4は正しいです。

ワイヤロープは、ロープ専用のグリースを塗布することにより品質を保つことができます。

選択肢5は誤りです。

グリースカップ式は、ねじ込み式・スプリング式・ハンドル式などがあり、給油に手間がかかります。

選択肢文のように、一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるのは集中給油式であり、誤りです。

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02

機械は「油(潤滑)」が命です。

正しい給油方法を知らないと、機械はすぐに悲鳴を上げ、故障してしまいます。

昔ながらの給油方法と最新の方法、それぞれの特徴を正しく理解しているかが問われます。

 

この問題を解くための鍵は、「グリースカップ」という古典的な給油装置の仕組みを知っているかどうかです。

給油方法には大きく分けて2つあります。

自動給油(集中給油):ポンプで勝手に送ってくれる。

手動給油:人間が手を動かして給油する。手間がかかる。

選択肢1. 油浴式給油方式の減速機箱の油が白く濁っている場合は、水分が多く混入しているおそれがある。

× 正しい記述です。

 

減速機(ギアボックス)の点検窓から見たオイルが、白っぽく濁っていたら要注意です。 

これは、油に「水分」が混ざって乳化(エマルジョン化)してしまった証拠です。

雨水が侵入したか、結露が溜まった可能性が高く、潤滑性能が落ちているため早急な交換が必要です。

選択肢2. ワイヤロープは、シーブ通過により繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点を置いて点検する。

× 正しい記述です。

 

ワイヤロープは「弱りやすい場所」をピンポイントでチェックします。

シーブ通過部分:曲げ伸ばしを繰り返すため、金属疲労で素線が切れやすい。

端末(取付け)部分:力が集中するため、損傷しやすい。

この2点は、ワイヤロープ点検の最重要ポイントです。

選択肢3. 軸受へのグリースの給油は、平軸受(滑り軸受)では毎日1回程度、転がり軸受では6か月に1回程度の間隔で行う。

× 正しい記述です。

 

軸受の構造によって、油持ちの良さが違います。

平軸受(滑り軸受):金属同士が面で擦れ合う単純な構造。隙間から油が逃げやすいため、毎日1回程度の頻繁な給油が必要です。

転がり軸受(ボールベアリング等):ボールやコロが転がる構造。油を保持しやすいため、6ヶ月に1回程度(または汚れが目立ったら)の交換・補充で済みます。

選択肢4. ワイヤロープには、ロープ専用のグリースを塗布する。

× 正しい記述です。

 

ワイヤロープには、専用のグリース(ロープグリース)を使います。

これには、表面を錆から守るだけでなく、ロープの「内部(芯綱)」まで浸透して、素線同士の摩擦を防ぐ役割があるからです。

普通の機械油ではなく、浸透性と付着性に優れた専用品を使うのが鉄則です。

選択肢5. グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。

〇 誤った(正解)記述です。

 

グリースカップとは、ネジ付きの蓋(ふた)がついた小さな容器です。

これにグリースを詰め込んでおき、点検のたびに作業員が「手で蓋をねじ込む」ことで、その圧力でグリースを少しずつ押し出す仕組みです。 つまり、「自動的に圧送される」わけではなく、「給油の手間(ねじ込む作業)」はかかります

 「自動で楽なのは集中給油装置、グリースカップは手動」と覚えましょう。

まとめ

【重要ポイントのおさらい】

油の白濁水分混入のサイン。

ワイヤ点検:シーブを通る場所と、端っこをよく見る。

給油頻度:平軸受は毎日、転がり軸受は半年ごと。

グリースカップ:蓋をねじ込んで給油する手動式。(自動ではない)

 

「カップに入っているからといって、勝手に出てくるわけではない。人間が押し出してやる必要がある」。

このアナログな仕組みを忘れないでください。

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03

クレーンの給油及び点検に関する問題です。

給油方法や点検を正しく行わないと、故障や大きなトラブルにつながるので確実に押さえておきましょう。

選択肢1. 油浴式給油方式の減速機箱の油が白く濁っている場合は、水分が多く混入しているおそれがある。

正しい記述です。

油浴式給油方式の減速機箱の油が白く濁っている場合は、水分が多く混入している可能性があります。

選択肢2. ワイヤロープは、シーブ通過により繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点を置いて点検する。

正しい記述です。

ワイヤロープは、シーブ通過により繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点に点検します。一番消耗する部分です。

選択肢3. 軸受へのグリースの給油は、平軸受(滑り軸受)では毎日1回程度、転がり軸受では6か月に1回程度の間隔で行う。

正しい記述です。

軸受へのグリースの給油は、平軸受(滑り軸受)では毎日1回程度、転がり軸受では6か月に1回程度の間隔で行います。

この1日1回と半年に1回の記述が逆になって出題される事があるので、しっかり文章を読みましょう。

選択肢4. ワイヤロープには、ロープ専用のグリースを塗布する。

正しい記述です。

ワイヤロープには、ロープ専用のグリースを塗布します。異なるものを使用しても効果がない場合があります。

選択肢5. グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。

グリースカップ式の給油方法は、集中給油式などと比較すると手動行うので、その分手間が掛かります。

まとめ

給油や点検はクレーンの保持のためには重要なので、しっかり理解して下さい。

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