クレーン・デリック運転士 過去問
令和3年(2021年)10月
問24 (原動機及び電気に関する知識 問24)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)10月 問24(原動機及び電気に関する知識 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの電動機の付属機器に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • カム形間接制御器は、カム周辺に固定されたスイッチにより電磁接触器の操作回路を開閉するものである。
  • 押しボタン制御器は、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっている。
  • 無線操作用の制御器には、切替え開閉器により、機上運転に切り替えることができる機能を持つものがある。
  • クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。
  • 巻線形三相誘導電動機又は直流電動機の速度制御に用いられる抵抗器には、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは(2)です。

解説

1.「カム形間接制御器は、カム周辺に固定されたスイッチにより電磁接触器の操作回路を開閉するものである。」は正しいです。

2.「押しボタン制御器は、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっている。」は誤りです。

押しボタン制御器は間接制御器の一種です。

3.「無線操作用の制御器には、切替え開閉器により、機上運転に切り替えることができる機能を持つものがある。」は正しいです。

4.「クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。」は正しいです。

5.「巻線形三相誘導電動機又は直流電動機の速度制御に用いられる抵抗器には、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものがある。」は正しいです。

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02

クレーンの電動機の付属機器に関する問題です。

付属機器は特に安全に関わる部分なので、しっかり理解しておきましょう。

選択肢1. カム形間接制御器は、カム周辺に固定されたスイッチにより電磁接触器の操作回路を開閉するものである。

正しい記述です。

カム形間接制御器は、カム周辺に固定されたスイッチにより電磁接触器の操作回路を開閉するものとなります。

選択肢2. 押しボタン制御器は、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっている。

押しボタン制御器は、直接制御器の一種ではなく間接制御器の一種となります。

選択肢3. 無線操作用の制御器には、切替え開閉器により、機上運転に切り替えることができる機能を持つものがある。

正しい記述です。

無線操作用の制御器には、切替え開閉器により、機上運転に切り替えることができる機能を持つものがあります。

作業の状況によって使い分ける事ができます。

選択肢4. クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。

正しい記述です。

クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造となります。

選択肢5. 巻線形三相誘導電動機又は直流電動機の速度制御に用いられる抵抗器には、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものがある。

正しい記述です。

巻線形三相誘導電動機又は直流電動機の速度制御に用いられる抵抗器には、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものがあります。

まとめ

付属機器は故障するとクレーンの操作に大きく関わる設備なので、ちゃんと内容を把握しておきましょう。

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03

クレーンのコントローラー(制御器)は、手動から無線まで様々です。

操作のしやすさや安全性に関わる重要な装置ですので、それぞれの「動き」と「仕組み」を正確に理解しましょう。

 

この問題を解くための鍵は、「押しボタン式制御器」の分類を正しく理解しているかどうかです。

 ・直接制御:手元で大電流(主回路)を切り替える。バチバチ火花が出る。

 ・間接制御:手元は弱い信号(操作回路)を送るだけ。大電流は制御盤が切り替える。

 

「押しボタンで、クレーンのモーターを動かす大電流を直接オンオフできるか?」と想像してみてください。

選択肢1. カム形間接制御器は、カム周辺に固定されたスイッチにより電磁接触器の操作回路を開閉するものである。

× 正しい記述です。

 

ハンドルの軸に付いている「カム」という板が、マイクロスイッチなどをカチカチと押して、電気信号を送る仕組みです。

この信号で、離れた場所にある電磁接触器(マグネットスイッチ)を操作するため、「間接制御器」に分類されます。

選択肢2. 押しボタン制御器は、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっている。

〇 誤った記述(正解)です。

 

押しボタン制御器(ペンダントスイッチなど)は、一般的に「間接制御器」の一種です。

手元の小さなボタンで大電流を直接入り切りすることは危険であり、構造上も無理があります。

ボタンを押すと信号が送られ、制御盤内のマグネットスイッチが作動してモーターが回ります。

選択肢3. 無線操作用の制御器には、切替え開閉器により、機上運転に切り替えることができる機能を持つものがある。

× 正しい記述です。

 

ラジコン(無線)で操作できるクレーンの多くは、万が一リモコンが壊れたり電池が切れたりした場合に備えて、クレーン本体の運転席でも操作できるように作られています。

「無線モード」と「機上(手動)モード」を切り替えるスイッチ(切替え開閉器)が付いているのが一般的で、安全対策として重要な機能です。

選択肢4. クランクハンドル式の制御器は、操作ハンドルを水平方向に回して操作する構造である。

× 正しい記述です。

 

クランクハンドル式とは水平に回す大きなハンドルが付いているタイプです。

操作ハンドルを水平方向にグルグル回すことで、中のドラムを回転させ、接点を切り替えて速度調整などを行います。

選択肢5. 巻線形三相誘導電動機又は直流電動機の速度制御に用いられる抵抗器には、特殊鉄板を打ち抜いたもの又は鋳鉄製の抵抗体を絶縁ロッドで締め付け、格子状に組み立てたものがある。

× 正しい記述です。

 

速度調整に使われる抵抗器(グリッド抵抗器)の構造です。

電気を通しにくい特殊な鉄板(グリッド)や鋳鉄を、絶縁された棒(ロッド)に通して積み重ね、格子状に組み立てたものが一般的です。

これに電気を通すことで熱に変え、余分な電圧を消費して速度を落とします。

まとめ

【重要ポイントのおさらい】

 ・押しボタン式間接制御。(直接制御ではない)

 ・カム形:スイッチを押すだけの間接制御。

 ・クランクハンドル:水平に回す直接制御。(ドラム形)

 ・無線操作:機上運転への切替えスイッチがある。

 

「小さなボタンで、強力なモーターの大電流を直接操ることはできない(間接的に操る)」。

この感覚を持っていれば、間違いにすぐ気づけます。

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