クレーン・デリック運転士 過去問
令和5年(2023年)10月
問20 (関係法令 問10)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)10月 問20(関係法令 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
  • 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。
  • 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
  • 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。
  • 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。
  • 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題はデリックの自主検査及び点検ついて記述されています。

それぞれの記述が正しいかどうか確認し、法令上、適正なものを特定します。

 

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。

この記述は誤りです。

 

年次自主検査で行う荷重試験は、

クレーンまたはデリックに定格荷重に相当する荷重の荷を吊って、

吊り上げ、走行、旋回、トロリの横行等の作動を定格速度により行う必要があります。

 

 

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

この記述は誤りです。

 

クレーン等を使用しない期間においては自主検査を行わなくてもいいですが、

その場合は、使用を再び開始する際に自主検査が必要です。

 

選択肢3. 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。

この記述は正しいです。

 

作業開始前の点検においては、

クラッチの機能について点検を行わなければなりません。

選択肢4. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

この記述は誤りです。

 

定期自主検査で異常を認めた場合は、

直ちに補修する必要があります。

選択肢5. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

この記述は誤りです。

 

定期自主検査を行ったときは、自主検査記録を3年間保存しなければいけません。

ただし、デリック検査証に記録の保存は義務づけられていません。

まとめ

この問題は、デリックの自主検査及び点検に関する設問です。

作業開始前点検は、3項目の点検項目があります。

1 巻過防止装置、ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能の点検

2 ランウェイ上及びトロリが横行するレールの状態の点検(クレーンのみ)

3 ワイヤーロープが通っている箇所の点検

自主検査にて異常を認めた場合は、直ちに補修することも覚えておきましょう。

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02

デリックの自主検査及び点検に関する問題です。

クレーンと同じような内容も含まれていますが、デリック特有の内容もあるので確認しておきましょう。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。

1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重ではなく、定格荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならないと定められています。

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内ではなく、開始した時に、所定の事項について自主検査を行わなければならないと定められています。

選択肢3. 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。

正しい記述です。

作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければいけません。

選択肢4. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までにではなく、すぐに補修しなければいけません。

選択肢5. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を3年間保管しておかなければいけませんが、デリック検査証に記載する必要はありません。

まとめ

デリックの点検は正常に使用するために重要な作業となるので、しっかり押さえておきましょう。

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03

デリックの検査や点検に関するルールは、クレーンと似ていますが、細かい条件や試験の方法に違いがあります。

「いつ」「何を」「どうやって」行うのか、正確に整理しましょう。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。

× 誤った記述です。

 

1年に1回の定期自主検査(年次点検)では、実際に重りを吊って動かす「荷重試験」が必要です。

この時吊る重さは、つり上げ荷重ではなく、「定格荷重」に相当する荷重です。 

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

× 誤った記述です。

 

1か月以上使っておらず、その間の月次点検を飛ばしていたデリックを再使用する場合、自主検査を行わなければなりません。

そのタイミングは「使用を再び開始した後」ではなく、「使用を再び開始する前」です。

動かし始めてから異常に気づいても手遅れです。

必ず使う前にチェックするのが鉄則です。

選択肢3. 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。

〇 正しい記述です。

 

毎日の作業開始前に行う点検では、その日の作業に直結する重要な機能をチェックします。

法令では、「ブレーキ及びクラッチの機能」を確認することが義務付けられています。

これらが正常に動かないと、荷の落下や暴走などの重大事故に直結するためです。

選択肢4. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

× 誤った記述です。

 

検査で異常が見つかった場合、補修の期限は「次回の検査まで」ではありません。

法令では、「直ちに補修しなければならない」と定められています。

壊れていると分かっているのに、1ヶ月後の次回検査まで使い続けることは非常に危険であり、許されません。

選択肢5. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

× 誤った記述です。

 

定期自主検査を行った結果は、「自主検査記録簿」に記録し、3年間保存しなければなりません。

「デリック検査証」には、検査結果を書き込む欄はありませんし、検査証は公的な証明書なので事業者が勝手に書き込んではいけません。

まとめ

【重要ポイント】

年次自主検査の荷重試験定格荷重で行う。

再使用時の検査:使うに行う。

作業開始前点検:ブレーキやクラッチを見る。

異常時の補修直ちに行う。(後回しNG)

検査の記録:自主検査記録簿に残す。

 

「検査や修理は、すべて作業を始める前に行うこと」。

これが安全管理の絶対ルールです。

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