クレーン・デリック運転士 過去問
令和2年(2020年)10月
問13 (関係法令 問13)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和2年(2020年)10月 問13(関係法令 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、法令上、クレーンの玉掛用具として使用禁止とされていないものはどれか。
  • 伸びが製造されたときの長さの4%のつりチェーン
  • 直径の減少が公称径の9%のワイヤロープ
  • リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の12%のつりチェーン
  • 使用する際の安全係数が5となるワイヤロープ
  • ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1 .〇 禁止されていません。
伸びが製造されたときの長さの5%未満であれば使用できます。

2 .× 禁止されています。
直径の減少が公称径の7%を超えていますので使用できません。

3 .× 禁止されています。
リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の10%を超えていますので使用できません。

4 .× 禁止されています。
ワイヤロープについては、安全係数が6以上でなければ使用できません。

5 .× 禁止されています。
ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数が10%以上の素線が切断したワイヤロープは使用できません。

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02

クレーンの玉掛用具に関する問題です。

数値の暗記が多いですが、玉掛用具も正しい知識がないと、大きな事故につながるので、しっかり覚えて下さい。

選択肢1. 伸びが製造されたときの長さの4%のつりチェーン

正しい記述です。

伸びが製造されたときの長さが5%以上のつりチェーンが使用禁止となります。

選択肢2. 直径の減少が公称径の9%のワイヤロープ

直径の減少が公称径の7%以上のワイヤロープは使用禁止されています。

選択肢3. リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の12%のつりチェーン

リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の10%以上のつりチェーンは使用禁止されています。

選択肢4. 使用する際の安全係数が5となるワイヤロープ

ワイヤロープの安全係数は6以上となります。この安全係数は良く出題されるので、忘れないようにして下さい。

選択肢5. ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

ワイヤロープ1よりの間において素線の数の10%以上の素線が切断したワイヤロープは使用禁止とされています。

まとめ

同じような数字ばかりで中々覚えにくいですが、チェーンやワイヤロープは切れたら大惨事なので、忘れないように覚えて下さい。

参考になった数4

03

クレーンの玉掛用具を安全に使用するためには、法令で定められた使用禁止基準を正確に理解する必要があります。

 

つりチェーンやワイヤロープは、使用により徐々に劣化していきますが、

・どの程度まで使用できるのか

・どこからが危険なのか

具体的な数値基準が法令で定められています。

 

この問題では、つりチェーン、ワイヤロープ、安全係数それぞれの使用禁止基準の数値を正確に覚えているかが問われます。

「使用禁止とされていないもの」つまり「まだ使用できるもの」を選ぶことがポイントです。

選択肢1. 伸びが製造されたときの長さの4%のつりチェーン

これが正解です。

 

法令では「伸びが製造されたときの長さの5%以上となったつりチェーン」が使用禁止とされています。

この選択肢では4%とされており、5%未満ですので、法令上はまだ使用可能な範囲です。

 

つりチェーンは使用により徐々に伸びていきます。

金属疲労や過負荷により、リンクとリンクの間隔が広がっていくためです。

5%に達すると強度が低下し、破断の危険性が高まるため、この数値が使用限界として定められています。

 

4%であればまだ基準内ですが、5%に近づいているため、実務では早めの交換を検討すべき状態です。

定期的に測定し、記録を残すことが大切です。

選択肢2. 直径の減少が公称径の9%のワイヤロープ

誤った記述です。

 

法令では「直径の減少が公称径の7%を超えるワイヤロープ」が使用禁止とされています。

この選択肢では9%の減少とされており、基準を超えています。

 

ワイヤロープは使用により摩耗して直径が細くなります。

特に滑車やドラムに接する部分、荷物との接触部分が減りやすくなります。

9%も減少すると断面積が大幅に減少し、強度が著しく低下します。

破断の危険性が非常に高い状態ですので、直ちに使用を中止し、廃棄する必要があります。

 

実務では、ノギスなどで定期的に直径を測定します。摩耗は均一ではないため、複数箇所を測定することが重要です。

選択肢3. リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の12%のつりチェーン

誤った記述です。

 

法令では「リンクの断面の直径の減少が製造されたときの当該直径の10%を超えるつりチェーン」が使用禁止とされています。

この選択肢では12%とされており、基準を超えています。

 

つりチェーンのリンクは使用により摩耗し、断面が細くなっていきます。

特に荷物との接触部分や、フックと接する部分が減りやすくなります。

12%も減少すると断面積が大きく減少し、破断の危険性が極めて高くなります。

 

つりチェーンには「伸び5%以上」と「リンク断面直径減少10%超」の2つの使用禁止基準があります。

どちらか一方でも基準を超えたら使用禁止です。

両方とも日常点検で確認する必要があります。

選択肢4. 使用する際の安全係数が5となるワイヤロープ

誤った記述です。

 

「安全係数が6未満のワイヤロープ」が使用禁止とされています。

つまり、玉掛用ワイヤロープの安全係数は6以上であることが必要です。

 

この選択肢では安全係数が5となっており、基準の6未満ですので使用禁止です。

安全係数とは、ワイヤロープの切断荷重を実際に使用する荷重で割った値です。

例えば、

・ワイヤロープの切断荷重:6トン

・実際に吊る荷物の重量:1トン

・安全係数:6トン ÷ 1トン = 6

 

安全係数6以上という基準は、

・予期せぬ衝撃荷重

・経年劣化

・使用環境による影響

・測定誤差

などを考慮した安全マージンを確保するために設定されています。

選択肢5. ワイヤロープ1よりの間において素線(フィラ線を除く。以下同じ。)の数の11%の素線が切断したワイヤロープ

誤った記述です。

 

「ワイヤロープ1よりの間において素線の数の10%以上の素線が切断したワイヤロープ」が使用禁止とされています。

この選択肢では11%とされており、基準を超えています。

 

「1より」とは、ワイヤロープが1回転する長さのことです。

ワイヤロープは複数の素線が撚り合わされて構成されており、使用により素線が切断していきます。

11%も切断していると、残りの素線にかかる負荷が増大し、破断の危険性が高まります。

 

日常点検では、ワイヤロープを布で拭きながら観察すると、飛び出した切断素線が布に引っかかり発見しやすくなります。

ただし、必ず手袋を着用して行いましょう。

素線は鋭利で、怪我をする危険性があります。

まとめ

正解は「伸びが製造されたときの長さの4%のつりチェーン」です。

 

クレーンの玉掛用具の使用禁止基準を正確に理解することが、この設問でのポイントです。

使用禁止基準をきちんと把握していないと、重大な労働災害につながる可能性があります。

 

つりチェーンの使用禁止基準(2つ)

・伸びが製造時の長さの5%以上

・リンク断面直径の減少が製造時の10%超

 

ワイヤロープの使用禁止基準(3つ)

・直径減少が公称径の7%超

・素線切断が1よりの間で10%以上

・安全係数が6未満

 

◆ワイヤロープの直径減少だけが「7%超」

◆その他の摩耗・切断は「10%以上」

◆つりチェーンの伸びだけが「5%以上」

◆安全係数は「6以上」(頻出!)

 

人命に関わる重要な知識ですので、必ず正確に覚えてください。

実務では、これらの基準に達する前に余裕を持って交換することが、労働災害を防ぐために極めて重要です。

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