クレーン・デリック運転士 過去問
令和5年(2023年)4月
問9 (クレーン及びデリックに関する知識 問9)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 問9(クレーン及びデリックに関する知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの旋回に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがある。
  • ブルホイールは、マスト下部に水平に固定された円形の輪である。
  • デリック用ウインチのスインガードラムは、旋回用ワイヤロープの巻取り、巻戻しにより旋回を行うもので、ウインチドラムの前側に設けられている。
  • ガイデリックでは、ブルホイールが回転するとき、マストは回転しない。
  • 旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカにより、リミットスイッチを作動させる旋回警報装置がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

デリックの旋回は、ブームやマストの動きを制御し、荷物の移動を行うための重要な操作です。本問題では、旋回に関連する構造や装置の説明の中から、適切でない記述を選ぶものです。以下に各選択肢について解説します。

選択肢1. 旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがある。

この記述は正しいです。
デリックの中には、旋回専用の電動機を使用して旋回装置を駆動し、ブームを旋回させるものがあります。この方式は多くのデリックで採用されており、適切な説明です。

選択肢2. ブルホイールは、マスト下部に水平に固定された円形の輪である。

この記述は正しいです。
ブルホイールは、デリックのマスト下部に水平に固定された円形の輪であり、旋回用の装置の一部です。この記述は正確です。

選択肢3. デリック用ウインチのスインガードラムは、旋回用ワイヤロープの巻取り、巻戻しにより旋回を行うもので、ウインチドラムの前側に設けられている。

この記述は正しいです。
スインガードラムは、旋回用ワイヤロープを巻き取ったり巻き戻したりすることで旋回を行う装置で、ウインチドラムの前側に設置されるのが一般的です。この説明は正しいです。

選択肢4. ガイデリックでは、ブルホイールが回転するとき、マストは回転しない。

この記述は誤りです。

ガイデリックでは、ブルホイールが回転するとマストも回転します。この記述ではマストが回転しないとされていますが、事実と異なります。

選択肢5. 旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカにより、リミットスイッチを作動させる旋回警報装置がある。

この記述は正しいです。 

旋回制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカがリミットスイッチを作動させることで、旋回制限を警告する装置が存在します。この記述は適切です。

まとめ

適切でない記述は選択肢4です。 ブルホイールが回転する場合、ガイデリックのマストは通常一緒に回転します。この記述のみが不正確であり、他の選択肢は正しい内容です。

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02

デリックの旋回に関する問題です。

デリックの仕組みを理解する事で、正しく取り扱う事ができるので、忘れないようにしましょう。

選択肢1. 旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがある。

正しい記述です。

旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがあります。

選択肢2. ブルホイールは、マスト下部に水平に固定された円形の輪である。

正しい記述です。

ブルホイールは、マスト下部に水平に固定された円形の輪を指します。

選択肢3. デリック用ウインチのスインガードラムは、旋回用ワイヤロープの巻取り、巻戻しにより旋回を行うもので、ウインチドラムの前側に設けられている。

正しい記述です。

デリック用ウインチのスインガードラムは、旋回用ワイヤロープの巻取り、巻戻しにより旋回を行うもので、ウインチドラムの前側に設けられています。

選択肢4. ガイデリックでは、ブルホイールが回転するとき、マストは回転しない。

ガイデリックでは、ブルホイールが回転するとき、マストも同時に回転します。

選択肢5. 旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカにより、リミットスイッチを作動させる旋回警報装置がある。

正しい記述です。

旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカにより、リミットスイッチを作動させる旋回警報装置があります。

旋回角度を超えると警報が作動します。

まとめ

デリック特有の仕組みも多くあるので、忘れないようにしましょう。

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03

デリックがどうやって「首を振る(旋回する)」のか、その仕組みをイメージできるかが鍵です。

特に「ブルホイール」と「マスト(柱)」の関係性が分かれば、正解は一発で見抜けます。

 

この問題を解くための鍵は、「ガイデリックの構造」を正しく理解しているかです。

ガイデリックは、中心にある1本の柱(マスト)から腕(ブーム)が生えています。

ブームを横に振るためには、ブームだけを回すのではなく、「マストごと全体を回す」必要があります。

選択肢1. 旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがある。

× 正しい記述です。

 

デリックの旋回方法には、ウインチの動力を使う方法だけでなく、マストの根元に旋回専用のモーター(電動機)とギアを取り付けて、直接回す方式もあります。

スチフレッグデリックなどでよく見られる方式です。

選択肢2. ブルホイールは、マスト下部に水平に固定された円形の輪である。

× 正しい記述です。

 

ブルホイール(Bull Wheel)とは、マストの根元に水平に取り付けられた「大きな円形の輪」のことです。

これにワイヤロープを巻き付けて引っ張ることで、てこの原理を利用して重いマストを回転させます。

言わばデリックの「ハンドル」のような部品です。

選択肢3. デリック用ウインチのスインガードラムは、旋回用ワイヤロープの巻取り、巻戻しにより旋回を行うもので、ウインチドラムの前側に設けられている。

× 正しい記述です。

 

スインガードラムは、ブルホイールを回すためのワイヤロープを操作するドラムです。

通常、荷物を吊るメインのウインチの「前側」に、左右一対の小さなドラムとして付いています。

片方を巻いて、片方を緩めることで、ブルホイールを右へ左へと回します。

選択肢4. ガイデリックでは、ブルホイールが回転するとき、マストは回転しない。

〇 誤った記述(正解)です。

 

ガイデリックにおいて、ブルホイールはマストの下部にガッチリと固定されています。

ブルホイールはマストを回すための「取っ手」です。

したがって、ブルホイールが回転すれば、当然「マストも一緒に回転」します

もしマストが回転しなかったら、マストにくっついているブームも旋回できません。

選択肢5. 旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカにより、リミットスイッチを作動させる旋回警報装置がある。

× 正しい記述です。

 

旋回できる範囲に制限があるデリック(スチフレッグデリックなど)では、限界を超えて回すと破損してしまいます。

そのため、ブルホイールに「ストライカ(突起)」を付けておき、限界の手前でリミットスイッチを蹴飛ばして警報を鳴らす安全装置が取り付けられています。

まとめ

【重要ポイント】

ガイデリックの旋回マストごと回る。(ブームだけ回るのではない)

ブルホイール:マストを回すための大きな輪。マストと一体になっている。

スインガードラム:旋回用のドラム。ウインチのにある。

 

「ブルホイールはマストを回すためのハンドル。ハンドルを回せば軸(マスト)も回る」。

この当たり前の動きをイメージできれば正解できます。

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