クレーン・デリック運転士 過去問
令和6年(2024年)4月
問6 (クレーン及びデリックに関する知識 問6)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和6年(2024年)4月 問6(クレーン及びデリックに関する知識 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
- つり上げ装置のブレーキの制動トルクの値は、定格荷重に相当する荷重の荷をつった場合における当該装置のトルクの値の150%以上に調整する。
- バンドブレーキには、バンドを締め付けたときにバンドが平均して締まるように、バンドの外周にすき間を調整する摩擦パッドが配置されている。
- ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構及びばねにより構成されており、電磁石の励磁を交流で行うものを交流電磁ブレーキ、直流で行うものを直流電磁ブレーキという。
- 電動油圧押上機ブレーキは、ばねにより制動を行い、油圧によって押上げ力を得て制動力を解除する。
- 足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入があると、制動力が生じなくなることがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
クレーンのブレーキに関する問題です。
クレーンのブレーキは事故に大きく関わる重要な部分なので、しっかり理解しておきましょう。
正しい記述です。
つり上げ装置のブレーキの制動トルクの値は、定格荷重に相当する荷重の荷をつった場合における当該装置のトルクの値の150%以上に調整するように定められています。この「150%」という数値を忘れないようにしましょう。
バンドブレーキには、バンドを締め付けたときにバンドが平均して締まるように、バンドの外周にすき間を調整する摩擦パッドではなくボルトが配置されています。
正しい記述です。
ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構及びばねにより構成されており、電磁石の励磁を交流で行うものを交流電磁ブレーキ、直流で行うものを直流電磁ブレーキといいます。
そのまま交流は交流電磁、直流は直流電磁と覚えましょう。
正しい記述です。
電動油圧押上機ブレーキは、ばねにより制動を行い、油圧によって押上げ力を得て制動力を解除します。
問題によっては、ばねと油圧の記述が逆に出題される事があるので注意して下さい。
正しい記述です。
足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入があると、制動力が生じなくなることがあります。
そのためエアー抜きなどの点検を定期的に実施する必要があります。
ブレーキに関する内容は、クレーンを動かす際に理屈をしっかり知っておくと未然に災害を防ぐ事にもなるので、確実に押さえておきましょう。
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02
この問題ではクレーンのブレーキに用いられる各種ブレーキの
構造・特徴について正しく理解できているかが問われます。
ブレーキの種類によって構造や制動の仕組みが異なるため
各選択肢の説明を丁寧に確認することが重要です。
正しい記述です。
クレーンでは安全確保のため定格荷重の1.5倍以上の制動トルクが求められるのが一般的です。
誤った記述です。
バンドブレーキは、バンド(帯状の金属)をドラムに巻き付けて摩擦で制動する仕組みであり
摩擦パッドは使われません。すき間調整構造なども特に備わっていません。
正しい記述です。
電磁ブレーキは電磁石で吸引して制動する仕組みで
交流なら「交流電磁ブレーキ」
直流なら「直流電磁ブレーキ」と呼ばれます。
正しい記述です。
ばねの力で制動し油圧でばねを押し戻して制動を解除する構造が正しいです。
正しい記述です。
油圧ブレーキでは油漏れやエア噛みがあると油圧がかからず制動できないという特性があります。
「バンドブレーキに摩擦パッドがある」という記述は誤りです。
バンドブレーキは金属製バンドを直接ドラムに巻きつけて制動する構造です。
なので摩擦パッドは使われません。
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03
今回はクレーンの安全を根底から支える「ブレーキ」に関する問題です。
数トン、数十トンという巨大な荷物を安全にピタリと止め、空中で保持し続けるためには、ブレーキの仕組みを正確に理解しておく必要があります。
「電気が切れたらどうなるか」「どこに摩擦が起きるか」という具体的なイメージを持って、確認していきましょう。
× 正しい記述です。
クレーンで最も危険なのは荷物の落下です。
そのため、荷物を吊り上げる装置のブレーキは、吊ることができるギリギリ最大の重さ(定格荷重)をピタリと保持し続けるために、最低でもその1.5倍(150%)以上のブレーキ力(制動トルク)を持つように調整することが法令で義務付けられています。
安全のための非常に重要なルールです。
〇 誤った記述(正解)です。
バンドブレーキは、回転するドラム(円筒)の外側に鋼帯(バンド)を巻き付けて、ギュッと締め付けることで回転を止める仕組みです。
このとき、直接ドラムに触れて摩擦を起こす「摩擦パッド(ブレーキライニング)」は、当然ながらバンドの『内側(内周)』に張られていなければなりません。
選択肢のように外周(外側)に摩擦パッドを配置しても、空気を擦るだけでブレーキはかかりません。
なお、すき間を調整するためのボルトなどはバンドの外周側に配置されます。
× 正しい記述です。
ドラム形ブレーキは、バネの力でブレーキシューをドラムに押し付けて制動します。
クレーンを動かすときだけ、電磁石に電気を流してバネを引っ張り、ブレーキを解除します。
この電磁石に流す電気が、家庭用コンセントと同じ「交流」であれば交流電磁ブレーキ、乾電池などと同じ「直流」であれば直流電磁ブレーキと呼ばれます。
× 正しい記述です。
これも基本は同じ「フェイルセーフ」の仕組みです。
常に「ばね」の強い力でブレーキが掛かっています(制動)。
運転士が操作したときだけ、モーターで油圧ポンプを回し、その油の圧力(油圧)でバネの力を押し上げてブレーキを緩めます(解除)。
滑らかにブレーキが効くのが特徴です。
× 正しい記述です。
自動車のフットブレーキと同じ仕組みです。
ペダルを踏む力を、配管の中の「油」を介してブレーキパッドに伝えます。
もし配管から油が漏れていたり、中に「空気」が混ざっていたりすると、ペダルを踏んでも空気が圧縮されるだけで力が伝わらず、ブレーキが全く効かなくなる(ペーパーロック現象やスポンジ状態など)という非常に危険な状態になります。
この問題を解くためのテーマは、「フェイルセーフ(安全側の設計)」と「ブレーキの物理的な構造」です。
クレーンのブレーキは、万が一停電などが起きても荷物が落下しないよう、「バネの力で常にブレーキがかかり、電気や油圧の力でブレーキを解除する」という仕組みが基本です。
また、ブレーキをかけるために「どこを擦り合わせて止めているのか」という部品の配置をイメージできるかが重要です。
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