クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)10月
問35 (クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問5)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)10月 問35(クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

荷重に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • クレーンのシーブを通る巻上げ用ワイヤロープには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。
  • 天井クレーンのクレーンガーダには、曲げ荷重がかかる。
  • クレーンのフックには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。
  • 両振り荷重は、向きと大きさが時間とともに変わる荷重である。
  • 荷重が繰返し作用すると、比較的小さな荷重であっても機械や構造物が破壊することがあるが、このような現象を引き起こす荷重を静荷重という。

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この過去問の解説 (2件)

01

適切でないのは、「荷重が繰返し作用すると、比較的小さな荷重であっても機械や構造物が破壊することがあるが、このような現象を引き起こす荷重を静荷重という。」です。
繰返しで壊れる現象は疲労で、原因となるのは繰返し荷重(変動荷重)です。静荷重は、基本的に大きさや向きが変わらない荷重を指します。

選択肢1. クレーンのシーブを通る巻上げ用ワイヤロープには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。

この記述は成り立ちます。
ワイヤロープは荷をつるので引張荷重がかかります。さらにシーブ(滑車)を回るときにロープが曲げられるため、曲げ荷重も受けます。

選択肢2. 天井クレーンのクレーンガーダには、曲げ荷重がかかる。

この記述は成り立ちます。
ガーダ(主けた)は、荷を受けて“たわむ”方向の力が出るので、代表的に曲げ荷重がかかります。

選択肢3. クレーンのフックには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。

この記述は成り立ちます。
フックは荷をつるので引張荷重を受けます。荷の掛かり方が偏ったり、フックの形状の関係で力のかかり方が一直線にならないと、曲げ荷重も生じます。

選択肢4. 両振り荷重は、向きと大きさが時間とともに変わる荷重である。

この記述は成り立ちます。
両振り荷重は、簡単にいうとプラス方向とマイナス方向に交互にかかる荷重です。つまり、向きが時間とともに入れ替わるタイプの荷重です。(大きさも変化する場合があります。)

選択肢5. 荷重が繰返し作用すると、比較的小さな荷重であっても機械や構造物が破壊することがあるが、このような現象を引き起こす荷重を静荷重という。

この記述は成り立ちません。
小さな力でも何度も繰り返すことで壊れるのは疲労破壊です。これを起こすのは繰返し荷重(変動荷重)です。
一方の静荷重は、ゆっくり一定にかかるような、基本的に変化しない荷重を指します。

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02

この問題は、クレーン各部に作用する荷重の種類について問われています。

選択肢1. クレーンのシーブを通る巻上げ用ワイヤロープには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。

適切です。

張力+シーブで曲げは正しい記述です。

選択肢2. 天井クレーンのクレーンガーダには、曲げ荷重がかかる。

適切です。

荷を支える梁なので曲げが発生します。

選択肢3. クレーンのフックには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。

適切です。

荷の重さ+フック形状による曲げになります。

選択肢4. 両振り荷重は、向きと大きさが時間とともに変わる荷重である。

適切です。

引張↔圧縮を繰り返す荷重のことを言います。

選択肢5. 荷重が繰返し作用すると、比較的小さな荷重であっても機械や構造物が破壊することがあるが、このような現象を引き起こす荷重を静荷重という。

不適切です。

繰返しによる破壊は疲労荷重になります。

静荷重は時間変化しない荷重になります。

まとめ

繰返し作用による破壊は静荷重ではなく、

疲労荷重によって生じます。

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